2008〜09年度 ガバナー方針
東洋的思考と現代的マネジメント
RIは最近のロータリー会員の減少がロータリー活動の積極性の欠如と見ているので、近代的マネジメントの手法を活用し、ロータリー活動の評価を一般市民の目からとらえ、行動が公共のイメージのUPに連動させるべく広報にも力を入れるよう企画している。
日本のロータリーは四つのテストを中心とした職業奉仕を原点にして、基本に再チャレンジすることこそが重要だと強調した渡辺好政RI理事の発表は会場から共感を受けた。タイ出身のビチャイ・ラタクル氏のリーダーシップも渡辺氏と基幹は同一で、従来からの強い信念の主張は会場の万雷の拍手を受けた。同氏の信頼度の高さを再認識させられた。
ロータリーの奉仕の理想の実現の仕方は異なるのが当然なのかも知れない。東洋的な職業奉仕感こそがロータリーの原点、とするお二人の主張を全体会議の主要な時間に組み込んだRIの配慮、2007年規定審議会の職業奉仕の取り上げ方等にも日本選出のRI理事の活躍とRIのこれに対する配慮も評価することができよう。
それにしてもロータリー活動の現状をいかに打開していくかが緊急の課題で、基本を徹底的に見直し、ロータリー精神の再認識が肝要とする大方の日本人と、経営管理手法を用いた現状分析と最優秀実績に見習う(ベストプラクティス)手法の採用。行動と一般の人々の評価を念頭においた広報活動の必要性と、ロータリーの公共イメージアップを主張する米英的な考え方は、相対立するものではない。私は両者がロータリーの現状打破に必要な議論との立場をとるものである。
そして強く求められるものは「行動」である。その行動はロータリアンと家族、さらに一般社会に「感動」を与え、ロータリーのイメージアップと活性化をもたらすものである。
私の方針 ロータリーの良き慣習を尊重し、悪しき慣習を見直そう
1ロータリーの原点
1ロータリーの基本を学び、自らの職業奉仕のサービスレベルを高める。最近問題になっている倫理観のUPに力を注ぎ、品格のある職業奉仕を目指します。
2クラブの見直し
魅力あるクラブ創りのためにクラブの棚卸しを実施し、率直な意見を交換して各クラブの基盤の整備と活性化を目指します。特に小クラブの強化と女性会員の増加に努めます。
小クラブからも地区委員の選出や、会長未経験者の地区委員選出や優秀な人材は途中からでも地区委員に選出します。
3ロータリアンの研我とアイデア
ロータリアン自身が研鍵に努め、アイデアを活かした楽しいクラブの例会を目指します。
4CLP
クラブリーダーシッププラン(CLP)は「クラブ活性化プラン」。CLPをクラブ活性化の観点から、小規模クラブだけでなく、中・大規模クラブにも大いに役立つものと思われます。採用は各クラブの自主性によりますが、地区は新しい取り組みを積極的に支援します。
5積極的な活動と予算
CLPは社会奉仕をはじめ、委員会活動を重視する方策ですから、その面に積極的な予算配分をします。
委員会に伴う各自の負担を原則的にやめます。地区は予算外の支出を考慮しません。そのためセミナー予算をとりましたので、工夫に努めて節約してください。積極的な活動と予算の兼ね合いをはかります。特別会計委員会の答申を受けて地区会計規則等を整備します。
6継続事業
継続事業については、必要性を吟味しできるだけ継続します。
7改善の取組み
問題点の改善等に積極的に取り組みます。具体的には下記の採用を考えます。
◇ガバト補佐、部門委員長は担当する分野・部門等の問題点・即組みについて改善案をガバナーに提案し、ガバナーは答申をするものとする。また、ガバトから諮問し、答申を求めることができる。
8数値目標
- 各クラブ会員増強目標 純増1名以上
- ロータリー財団への寄付目標 1人100ドル以上(個人レベルの善意の寄付)
- 米山記念奨学会への寄付目標 1人17000円以上
- ポリオ・プラスのチャレンジ拠金 1人30ドル以上
- 各クラブ、各部門は棚卸しを実施し、最低改善点を1つ以上とりあげて任期中に実現する。地区はこれに積極的に協力する。
私の年度の地区テーマ
「行動と感動」(Act and Inspire)
国際ロータリー第2570地区
2008−09年度ガバナー
真下 和男