【地区活動方針】
昨年から続く新型コロナウイルス感染症の感染拡大によってロータリー活動が制約されています。私たちは、Afterコロナを見据えて、持続可能なより良い変化をもたらす行動人として活動出来るように、今から準備を進めることが重要と考えます。
1918年に発生した世界で5 億人が感染したと言われるスペイン風邪。多くの都市で劇場や映画館が営業停止を余儀なくされ、一般市民の集会も禁止されました。そのような状況の中、当時のロータリークラブはそれぞれの活動に変更を加えつつ、感染者への支援にもあたりました。ロータリアンは各地のガイドラインに従って例会の開催方法を工夫し、自治体や医療従事者に必要な支援を提供しました。
カリフォルニア州のあるクラブは、換気の悪い場所での会合を禁止する地元の規制に従い、屋外で例会を開いたそうです。今なら、オンラインで例会を開催しているといったところでしょうか。それは、仲間のつながりを維持していこうという心の表れでした。
【よく学び、未来を描く】■■■
私は、こんな時だからこそ、「ロータリー」を学び直したいと思います。
バーチャル国際協議会では、11日間、インパクトをもたらす奉仕プロジェクトについて、会員基盤を広げることについて多角的に学びました。それは、奥行きが深く幅の広い内容でした。これを地区役員そしてクラブ会長に伝えることが私の役目です。地区役員はそれを具体化してクラブ会長はもちろんクラブリーダーに伝え、全体としてそれを実行していくことです。それを効果的なものにするためにも「ロータリー」を学び、未来志向の活動計画を練っていきましょう。
ロータリー運動を表す言葉に「入りて学び、出でて奉仕せよ」があります。(1947-48 年度、ケンドリック ガーンシーRI 会長テーマ)
「入りて学び」は、目的意識を持って学ぶこと、RI 会長のテーマや地区の方針も含めて、大いに学び合い人格を高め合おうということです。また、大きく変革し続ける国際ロータリーを学び、理解を深めることはロータリー活動を有意義にすることにほかなりません。「出でて奉仕せよ」は、学んだことを地域社会に戻り、奉仕の心として実践に移そうという呼びかけであります。
ロータリーをより知り、現状を把握して、希望に満ちたロータリーの「未来を描く」ために、地区にあってはセミナーや研修会を、クラブにあっては例会や家庭集会で学ぶ機会を大いに作っていきましょう。
【描いた未来に向かって、行動】■■■
学んだことを実践に生かすことが重要です。まず5年後、10年後の地区やクラブの未来を描きましょう。どんなクラブになっているか。会員規模、例会風景、親睦活動、奉仕活動の内容・・・等々。夢(未来ビジョン…戦略計画)を描きましょう。そして、夢の実現に向かって行動しましょう。
メータ会長は、会員数を 120 万から 130 万人に増やそうと提唱しています。そして、もっともっと人びとのために奉仕し、その人生をより豊かにするために援助していただきたいと、そして、ほかのロータリアンや、他団体、企業と手を取り合い、地域社会にインパクトをもたらすプロジェクト、国や世界の人びとの人生を豊かにするプロジェクトを実施してください、と訴えています。それは「ロータリー奉仕デー」の実施という形で全地区とクラブに求めています。「ロータリー奉仕デー」として認められるには、いくつかの必要条件がありますが、実施することで会員、クラブの意欲を引きだし、公共イメージの向上とともに、会員増強に繋がります。是非「ロータリー奉仕デー」に取り組みましょう。
ロータリーの目的は「奉仕の理念」を奨励し育むことにあります。
「奉仕の理念」とは、要約すれば「他人のことを思いやり、他人のために尽くすこと」。奉仕とは、自分よりもほかの人のことを先に考えることです。地区やクラブのリーダーは、率先して様々な機会を作り、理解を深め実践に導く役割があります。是非そんな一年にしていただきたいと思います。
【地区活動方針】
7つのカテゴリー